タニタ 無線黒球式熱中症指数計 TC-310 のレビュー
タニタ 無線黒球式熱中症指数計 TC-310 のレビューです。
購入のきっかけ
無印良品の温湿度計を入手して便利に使っていたのですが、オフィス部屋がなんとなく熱くなり、温度計や湿度計を確認してもそれほど高くない状態でした。
このままでは熱中症になってしまうので、正確なタイミングでアラートを出してくれる温度計が必要だ。ということになり、精度の高い温度計を探すことにしました。
新しい温度計の条件として
- 温度、湿度をデジタル数値で見たい
- 陽当たりもよい場所なので、黒球温度計つきが良い
- WBGTという指標が出るタイプが良い
- 精度はなるべく高いものが良い
- できれば、ログが記録できるとよい
が挙がりました。測定して躊躇なくエアコンを入れる指標にしたいとのことですが、だいぶオーバースペックな気がします。
上記の条件で探したところ、タニタのTC-310が条件に合っていたので、こちらを入手することにしました。テレワークも増えているご時世ですので、環境管理は重要かなとも思います。
購入
少し特殊な測定器ですので、Yahooショッピングで購入しました。
パッケージ
パッケージは下図です。中は緩衝材で梱包されています。
パッケージはこちら、やや特殊な装置のため、シンプルなパッケージになっています。
ふたを開けると、本体などが梱包されています。
取扱説明書は仕切りのプラスチック材の下に入っています。
説明書は本体の説明書とアプリの説明書の2冊あります。
内容物一式です。
本体、ボタン電池(CR2032型)、三脚取付用のふた、カラビナ、ストラップが含まれています。
外観
本体
本体の外観は下図です。黒球式の温度計がついています。黒球は金属製のようです。
裏側です。電池カバーがあります。
三脚用カバー
三脚に取り付ける場合は、付属の三脚用カバーに交換します。
カラビナ
付属のカラビナです。
ストラップ
付属のストラップです。シリコンでできているように見えます。四角い穴の部分を電池カバーの突起に通して利用します。
電池の取り付け
電池を取り付けます。
ロックを外します。説明書には、先のとがった棒でスライドさせると書いてありますが、都合の良い棒が見つからない場合は、
精密ドライバー、シャープペンなどを利用するのが良いかと思います。ロックを解除した状態が下図です。
次にカバーのくぼみにコインなどをあてて、左に回します。コイン以外にピンセットの柄などでも代用できます。
カバーを外した状態です。
カバーです。
電池を入れます。
カバーを取り付けて準備完了です。
初期設定
電池を入れるとすぐに初期設定状態になります。最初に年月日を設定します。
続いて時刻を設定します。時刻の設定後、記録間隔を設定します。
設定が完了すると、下図の画面に切り替わり温度が表示されます。
初期設定後、iPhoneにアプリをインストールします。
アプリのインストール
アプリはiPhone用しか用意されていません。iPhoneでApp Storeを開き、[黒球式熱中症計]で検索します。検索結果からアプリを選択して、アプリの画面を表示します。
[入手]ボタンを押してダウンロードします。
ダウンロードとインストールができると下図の画面に変わります。[開く]ボタンをタップします。また、ホーム画面にアプリのアイコンも追加されます。
アプリが起動し下図の画面が表示されます。Bluetoothの利用許可ダイアログが表示されます。TC-310とBluetoothで接続する必要がありますので、[OK]ボタンをタップします。
下図の画面が表示されます。
TC-310との接続
TC-310の背面の通信ボタンを長押しすると、アンテナアイコンが表示されます。アプリが起動していると電波アイコンも表示され通信が始まること確認できます。
通信ができるとアプリに温度計の現在の気温、湿度、WBGT、黒球温度が表示されます。
計測結果の取得
TC-310からWBGT、気温、湿度、黒球温度の記録結果を取得します。あらかじめTC-310本体の右側の表示切替ボタンを長押しして、記録モードで記録します。
転送する前には表示切替ボタンを長押しして、記録モードを終了します。
通信ボタンを長押しして、TC-310の気温、湿度、WBGT、黒球温度が表示されている状態で、[設定]タブをタップします。下図の画面に切り替わりますので、
画面中央の[測定値全件取得]をタップします。TC-310から測定結果がiPhoneに転送されます。
[グラフ]のタブをタップします。測定された結果がグラフで表示されます。
iPhoneから測定結果のCSVファイルを取得する
TC-310からiPhoneに転送した計測結果を取得します。
先ほどの手順でTC-310からiPhoneに計測結果を転送します。転送後、iPhoneとPCをUSBケーブルで接続します。今回の例ではiPhoneと接続の相性が良いMacを利用します。
Macと接続するとFinderでデバイスが認識されますので、FinderでiPhoneを開きます。上部のタブの[ファイル]をクリックします。下図の画面が表示されます。
[黒球式熱中症計]の項目を展開します。下図の亜ファイルが表示されます。
[data]フォルダをコピーしたいフォルダにドラッグします。今回はデスクトップにドラッグ&ドロップします。
デスクトップにdataフォルダが作成されます。フォルダ内を開くと測定結果のcsvファイルが保存されています。
csvファイルをダブルクリックして開いてみます。Numbersのアプリケーションが起動し、CSVファイルの内容が表示されます。
メモ帳などのテキストエディタで開いた場合はカンマ区切りのテキストとして処理できます。
使用感
操作性
常に電源がONの状態で測定を続ける動作です。何も操作せずに気温がすぐにわかるので便利ですが、電池の持ちがどの程度なのか気になるところです。
記録
記録モードにするとTC-310内のメモリに気温や湿度を記録します。記録モードになると画面左側にメモリ残量が点滅で表示されますので、モードの状態がわかりやすいのは良いです。
点滅するため、若干目障りかもしれません。今のところそれほど気になってはいません。
精度
かなり正確な印象です。本体を手で持っただけで気温が0.2~0.3度変化します。
電池の持ち
付属の電池は2か月ほどで電池切れになりました。その後用意した電池(
Panasonic CR2032)は、4か月ほど持ちました。
Bluetoothによるデータ転送で電力を消費するように見えます。データ転送の回数を少なくすると電池の持ちがよくなったように思えます。
熱中症予防の指標として
こちらも検証中です。
WBGTの指標は体感にあっているような気がします。WBGTが24程度になるように空調をコントロールしていくと、ちょうどよさそうな印象です。
著者
iPentec のライフスタイルコンテンツとトラベルコンテンツの担当。
北欧デザインに囲まれた生活とミニマリストに憧れるも、なかなか部屋の物が減らせない。