壁紙を張替える
壁紙を張替える方法や道具を紹介します。
きっかけ
テレワークの期間も長引いており、作業がしやすくなるように部屋を整理して模様替えすることにしました。
以前から部屋が若干狭く、押し入れの収納もほとんど活用できていなかったため、押し入れを撤去して部屋の一部にして部屋を広くすることにしました。
押し入れを撤去したのは良いのですが、壁紙が汚くなってしまっており、壁紙を張り替えることにしました。
押し入れの撤去
押し入れを撤去しました。中板を撤去したため、中板部分には壁紙が貼られておらず見た目が良くありません。撤去した際に壁紙が切れてしまった部分もあります。
壁紙の撤去
壁紙を全部はがすことにします。
壁紙をはがせました。白い裏紙を残してはがすのが一番良いはがし方だそうです。石膏ボードの下地が見えてしまっている部分ははがしすぎの部分です。
へこみの補修
石膏ボードのへこみや釘打ちの跡のへこみを補修します。
補修には、セメダイン かべパテを利用します。パッケージは下図です。
中にはパテ、ヘラ、紙やすりが入っています。
こちらの釘の跡を補修します。壁紙を貼って何年もすると、釘の錆が壁紙に移って壁紙が赤くなってしまうので、パテを塗って釘の頭を埋めて、跡を平らにしておきます。
パテを塗ってヘラでならします。
補修できました。パテが乾いたら付属の紙やすりでこすり、表面を滑らかにします。
パテを塗り終わりました。
壁紙の選定
どんな壁紙を貼るか選びます。壁紙メーカーは、サンゲツ、リリカラ、シンコールインテリア、東リなどがあります。
今回はサンゲツのWebサイト(
https://www.sangetsu.co.jp/)の壁紙カタログを見て、壁紙を選びました。「フェイス TH30099」の壁紙にすることにしました。
壁紙の購入
壁紙を購入します。今回はDIYショップRESTA (
https://www.diy-shop.jp/)で購入することにしました。
販売している壁紙の種類も多く、のりがついた状態の壁紙を購入することができ、壁紙貼りの手間をかなり減らせます。
注文した壁紙が届きました。
中に壁紙と壁紙貼りの工具セットが入っています。
工具セットとマニュアルが付属しています。
マニュアルにはカッターの刃もついています。付属していた説明書によると、通常の壁紙貼り付け工具セットが品切れになったため、同等品を添付しているとのこと。
工具セットです。金属へら、ブラシ、ジュラコンローラー、竹べら、カッターナイフが付属しています。
工具
今回、壁紙の工具セットが付いてこない場合や使いづらい場合も考慮して、別途工具を準備しました。
なで刷毛
大田製作所のなで刷毛 NO214K1 です。取っ手部分が穴あきしてあり、握りやすいです。
10cmの三角定規と比較すると、意外とサイズが大きいことがわかります。
ステンレス地ベラ
大田製作所のステンレス地ベラ NO20208 です。240mmの幅のモデルです。
10cmの三角定規と比較するとサイズは結構、大きいことがわかります。
ジュラコンローラー
はがれた壁紙の補修でも利用したジュラコンローラーです。前回利用したジュラコンローラーは借り物でしたので、今回は新たにジュラコンローラーを用意しました。
こちらも大田製作所の NO10040 のジュラコンローラーです。
ローラー部分です。
カッターナイフ
今回は付属品のカッターナイフを利用しましが、内装用の専用カッターもあります。
壁紙の準備
壁紙を準備します。最初に壁紙をカットします。
壁紙をカットします。今回、天井までは2400mmありますので、100mm長くして、2500mmでカットします。
注意
下図の写真では、床に直接、壁紙を広げていますが、壁紙から生のりが染み出してくるため厳禁です。必ず養生マットを敷いてください。この後、床についた生のりを掃除するのがとても大変でした。
所定の長さでカットします。
注意
壁紙の上に少しでも足を乗せるのは厳禁です。生のりで足が滑り壁紙にしわが付いてしまったり、両サイドのビニールテープが歪んでしまう場合があります。
壁紙がカットできましたら、フィルムを外します。
フィルムを外したら、壁紙をたたみます。
補足
壁紙をたたむ作業は広い場所でします。壁紙を貼る部屋では壁紙を伸ばせないこともあります。たたみ方は決められたとおりのたたみ方でたたみます。壁紙には上下の方向があるるため、たたむ方向にも注意します。
壁紙をたためました。
壁紙の貼り付け
最初は左の面の壁に貼ります。
たたんだ壁紙の端を壁の左上と右上に貼ります。貼るときには上に5cmほど壁紙が余るように貼ります。壁紙の角を押さえたまま、壁紙から手を離すとたたまれた壁紙がほどけて下に落ち、壁に壁紙を沿わすことができます。
左上と右上の位置を調整します。左に動かす場合は、左上を押さえたまま、右上を壁から外し、少し左側に右上を貼りなおします。そのあと、左上を壁から外し、左に動かして貼ります。
ちょうど、尺取虫のような動作でかべがみを左右に移動させてちょうどよい位置に合わせます。また、壁紙が水平になっているかを確認します。上部の余白の長さが左右同じか、左右の端が垂直になっているかを確認します。
位置が合わせられたら、なで刷毛を使って空気を抜きながら壁紙を伸ばして貼り付けていきます。
ある程度貼り付けられたら、壁紙をカットします。
実際にカットしてみた印象では、
の順番で難しいです。最初は上下のカットで慣れてから、重ねた壁紙をカットするほうが良いと思います。
ステンレス地ベラをあててカッターナイフでカットします。地ベラの角度は非常に重要です。貼り付けた壁紙とヘラの角度が小さくなるように地ベラをあてて、カッターナイフでカットします。
カッターナイフで壁紙を切るとすぐに切れ味が落ちてきます。壁紙を2mカットするごとにカッターナイフの刃を折って新しい刃に交換します。
一枚目の壁紙を貼り、上、下、左をカットします。カット後、同じ手順で2枚目の壁紙を貼ります。2枚目の壁紙を貼るときは1枚目の壁紙と重ねて貼ります。
重ね方が足りないとカットしたときに耳が見えてしまうため、多めに重ねたほうがきれいに貼れると思います。
さらに三枚目の壁紙を貼ります。角の部分は折りたたんでから、カッターでカットします。
カットできました。
3枚目の壁紙を貼り終えました。
一番難しい壁紙の継ぎ目部分をカットします。耳の部分から内側5mmをカットします。初心者はまっすぐ切るのは難しいので、定規を使って壁紙に線を書いてからカッターで切ることにします。
地ベラを壁紙のカットする線にあてて、カッターでカットします。カッターは壁紙に直角に当てます。また、カッターは寝かせてカットします。カッターを立ててしまうと先端で壁紙をひっかいて、壁紙が破れてしまいますので、必ずカッターの刃の角度を浅くして先端で壁紙をひっかかないようにします。
継ぎ目をカットしたら、手前の壁紙のミミ(青色のテープ)を外し、次に手前の壁紙をいったんめくり、奥の壁紙のミミ(オレンジ色のテープ)を外します。外した後、壁紙を再度貼り付け、
ジュラコンローラーで継ぎ目をしっかり押さえます。
完成
壁紙を貼り終えました。
素人の作業にしては、なかなかきれいに貼れたと思います。
結構いい感じにできたと思います。
著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。