中国鉄路高速(CRH) 蘭新線第二複線 トルファン~柳園 の体験記と写真

中国鉄路高速(CRH)でトルファンから柳園に向かいます。

トルファン北駅

今回のトルファンから柳園への路線は、蘭新線第二複線(Lanzhou-Xinjiang High-Speed Railway)と呼ばれる路線です。
列車に乗るために、トルファンの駅に向かいます。

トルファン北駅は町中からかなり離れた場所(8Kmほど北西)にあります。開通したばかりのため駅周辺には何もありません。


トルファン北駅に到着です。


駅以外は何もないです。


すぐ隣では建物が建築中です。駅周辺の至る所で絶賛建築中(建設ラッシュ)です。地面が舗装されていないため、砂埃もものすごいです。


駅に入ります。




階段を上ります。写真ではエスカレーターが見えますが、このエスカレーターは止まっています。徒歩で階段を上ります。(この階段にはエスカレーターが設置されていることに要注目)


こちらが駅の入り口、右手の検問所から入ります。


パスポートチェックがあります。厳重です。


ようやく駅の入り口に到着です。


駅に入る際には、荷物チェック(下図写真正面の赤テープのエリア)があります。とても厳重です。この線の始発駅の「ウルムチ南駅」では2014年に爆弾テロがあったことなども影響しているようです。


こちらが駅のホール


待合席もあります。空港のようです。


奥が改札です。


こちらが改札口


改札から中に入ります。いったん建物の外に出る構造になっています。不思議な作りです。


通路を進みます。


ホームへの階段を上ります。が、なぜかエスカレーターがありません。なぜ?(何かが間違っているような気がします。)


ホームに出ました。


スケールの大きなホームです。いわゆる、島式ホームの2面4線のホームです。中央に2線通過用の線路が見えます。日本の新幹線より線路間の距離が大きく取られているため、スケールが大きく感じます。

列車

CRHがやってきました。


「中国高速鉄道CRH5型電車」の列車です。フランスのTGVをベースにした車両です。


乗ります。


こちらが車内。内装は日本の新幹線に似ています。


出発です。



周囲には何もありません。


近くに建物がないため、速度が出ているようには感じません。時速120kmで走っているような感覚です。(実際は、時速200km弱で走っているとのこと)


車内はこんな感じ

トイレ

車内にはトイレもあります。がほとんどが和式です。


一部の車両には様式のトイレもあります。

乗り心地

平坦な砂漠をひたすら走るため、乗り心地は、良いです。揺れなどもありませんし速度の変化も少ないです。(TGV Liryaよりはるかに良いです。)


ただし、景色はひたすら砂漠です。

車内販売

車内販売が来たのでコーヒーを注文しました。30元です。かなり新幹線価格です。味は中国で飲むコーヒーとしてはかなり、おいしいほうです。



駅を通過します。


進行方向左手には、山が見えます。天山山脈の山々です。


進行方向右手は砂漠が広がります。砂漠といっても砂砂漠ではなく、礫砂漠です。ゴビ砂漠とタクラマカン砂漠の間に位置しています。


いつまでたっても砂漠です。

昼食

車内販売のお弁当が出ます。


中華料理です。がそれほど辛くありません。ご飯が多すぎですが、おいしく食べられました。


まだまだ砂漠が続きます。

ハミ(哈密)

急に緑が増えてきました。


列車も減速を始めました。ビルも見えてきました。どうやらハミに到着したようです。


ハミ駅です。


下り列車です。


10分程度停車した後出発です。


町を出るとすぐに砂漠です。町のある場所はオアシスであることがよくわかります。


代り映えのしない景色が続きます。


・・・


・・・


アナウンスが流れました。そろそろ柳園南駅に到着するようです。が、駅がある雰囲気ではありません。


柳園南駅に到着です。

柳園南駅

出口の案内に従って外に出ます。


こちらが柳園駅。もともとは、紅柳がこの一帯に生息していたため、「柳園」という名前がついたとのこと。



周辺には何もありません。砂漠です。


開業したばかりのため、駅に続く道さえ舗装すらされていません。これから建設ラッシュが始まる感じです。


無事、柳園に到着しました。
地図ではこちらです。

列車情報

  • 乗車時間:4時間 [2時間25分(トルファン→ハミ) / 1時間30分(ハミ→柳園)]
  • 移動距離:約450km
東京新大阪間の距離が550kmで、「のぞみ」で最速で2時間22分で到着するため、CRHはかなりゆっくり走行していることがわかります。
著者
iPentec のライフスタイルコンテンツとトラベルコンテンツの担当。
北欧デザインに囲まれた生活とミニマリストに憧れるも、なかなか部屋の物が減らせない。
掲載日: 2015-09-11
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