新疆維吾爾自治区博物館を見学します。
ウルムチは新疆ウイグル自治区の自治区首府でもあるため、新疆ウイグル自治区での発掘品を収蔵する博物館「新疆維吾爾自治区博物館」があります。
こちらが、新疆維吾爾自治区博物館です。
こちらが入り口
地図ではこちらです。
中に入ると、吹き抜けのホールがあります。
正面の液晶モニタに新疆の地図が表示されています。東西方向に3つの山脈があり、山脈の間に砂漠が広がる地形です。
一説では、新疆の「疆」の字はこの3つの山脈(北から、アルタイ山脈、天山山脈、崑崙山脈)と砂漠が広がる盆地(ジュンガル盆地、タリム盆地)の象形文字であるともいわれています。
博物館の中に入ります。
新疆の遺跡から出土したものが展示されています。
騎馬民族が信仰目的で作成したトーテムと言われています。
織物の一部も発見されています。
南のタクラマカン砂漠の中の遺跡からの出土品もあります。ロプノール周辺は水源が移動(さまよえる湖)していたため、道路もなく、町が移動すると砂に埋もれてしまうため、交通手段が無い遺跡もたくさんあるそうです。
非常に乾燥している土地のため、千年前の食品も腐敗することなくそのまま残っています。
衣類や楽器なども出土しています。
清の時代の写真も展示されています。
2Fに上がってきました。
2Fはミイラ展示室です。漢字からも意味が何となく分かります。
ミイラが展示されています。新疆で発見されたミイラは人為的な加工がされていません。エジプトではナイル川による湿気があるため、内臓を取り出さないと腐敗が進んでしまいますが、世界一陸地から遠く、河川もないこの地域では砂漠に埋葬しても非常に強い乾燥により内臓や脳があってもそのまま腐敗せずに残り続けるとのことです。(楼蘭周辺の水源が移動して完全に乾燥してしまったことも原因と言われています。)
こちらは、有名な「楼蘭美女」のミイラ。紀元前19世紀(約3,800年前)に埋葬されたものであることがわかっています。
これ以外にも、数体のミイラが展示されています。
2Fにも出土品の展示があります。
2Fの別の展示室には書画の展示室もあります。
博物館を後にします。