莫高窟の体験記と写真

莫高窟を観光、見学します。

アクセス

莫高窟には、以前は直接車で行けたのですが、あまりにも観光客が増えすぎたとのことで、交通規制となり、現在はビジターセンターに行き、そこからシャトルバスで莫高窟に向かうようになっています。

敦煌市内から東のはずれにある莫高窟のビジターセンターへ向かいます。


こちらがビジターセンター、大きな建物です。


こちらが入り口、チケットとパスポートチェックもあります。


中に入るとホールがあります。


ホールを進みます。


最初にシアターで莫高窟のプロモーションビデオを見ます。(見学は、このような巡回コースなのだそうです。)


シアターは複数あります。


こちらのシアターで莫高窟の紹介(プロモーションビデオ)を見ます。


続いて、別のシアターに移動して、360度スクリーンのシアターで莫高窟内部の紹介ビデオを見ます。

ビデオを見終わった後、奥のバス停からバスに乗り込みます。


きれいに舗装された道をバスで莫高窟に向かいます。


15分ほどで到着です。


地図ではこちらです。

橋を渡って莫高窟へと向かいます。


橋の右手側にも穴が開いているのが見えます。これは、北窟と呼ばれ、宿泊施設や住居であったといわれています。現在発掘調査中で開放はされていないとのこと。


川には水が全くありませんが、雨が降ったりすると、ものすごく増水するそうです。ひどいときには橋が水没し、莫高窟の低い層の窟が水没するほど増水します。


案内図があります。現在位置は右側の赤丸の場所です。九層楼の広場に向かいます。


この日も天候が良くないのですが、気温が上がらず、すがすがしいです。


現在は、下図のように岩山を保護するコンクリートの参道ができています。昔は木でできた参道でしたが、参道が崩れ落ちたり、莫高窟の入り口に扉をつけたりするため、コンクリート製の参道が取り付けられたそうです。





九?楼前の広場に到着です。


こちらが九層楼


九層楼広場の近くが入り口です。ゲートを通って中に入ります。




間近で見る九層楼です。


九層楼の中に入ります。ここは96窟と呼ばれています。


外には古い時代の床石が展示されています。古い時代の床石の上に新しい床石を敷いていったため、時代とともに床の高さが上がっていったそうです。掘り下げると西夏時代(1000年ほど前)の床石が出てきます。


内部は撮影できないのですが、このような大仏があります。


莫高窟は、莫高窟専門のガイドさんが案内してくれるため、そのあとをついて回ります。


全部はとても見切れないです。修復作業中の窟も多いです。


100年前と現在の状態を比較した写真が展示されています。汚れを取ったり修復作業できれいになった部分もありますが、色落ちや水没による剥離などもこの100年間で起きています。観光客が増えたため、窟内にCO2と湿気がたまり、顔料が変色してしまうとのことです。現在では窟内にはCO2と湿度の測定器が設置されています。


階段を上って上のテラスへ上がります。


続いて148窟


148窟には涅槃像があります。





171窟を見ます。


内部にはこちらの壁画があります。肌が黒くなっていますが、これは顔料が経年変化して黒く変色してしまったためです。もともとはピンク色をしていたとのことです。


続いて172窟


内部にはこちらの壁画がります。手の込んだ壁画です。





249窟です。


中はこんな感じ。


続いて257窟


中はこんな感じ。


だんだん掘る場所がなくなってきたため、岩の上や下の空いている場所に、次々と窟を掘るようになったとのことです。下に行くほど時代が新しくなっています。




57窟です。


内部は観音菩薩の壁画で有名です。中央のブッダは肌色が変色していますが、観音菩薩は変色していません。観音菩薩を描いた人はプロで中央のブッダを描いた人は弟子であったといわれています。


45窟です。


入口はウッドテラスが作られており、タイルを傷めないようになっています。


作成された唐の時代の原型をとどめいている(後の時代での下手な修復が入っていない)塑像で有名です。


お昼になってしまったので昼食にします。


いったんゲートを通って外に出ます。


ゲートの外にはきれいなトイレもあります。


出口へと向かいます。


こちらの門から出ます。正面に見える橋を渡ります。


橋を渡って川沿いに歩くと、戻りのバス乗り場があります。



ビジターセンターまで戻ります。




昼食後、再びビジターセンターからバスで莫高窟までやってきました。


ゲートから中に入ります。



29窟を見学します。


ここは天井画で有名です。


続いて328窟


こちらも、初唐の塑像がそのまま残っている窟です。左側の像が2体しかありませんが、残りの一体はハーバード大学の博物館に収蔵されています。


有名な16,17窟を見学します。入場の行列ができています。


16窟の前室の部分の壁が塗り固められており、1900年に王圓?が偶然に壁の割れ目から17窟を発見し、中に大量の文書・絵画が詰め込まれており、世紀の大発見とされました。当時の中国人は歴史的な価値をあまり理解していなかったようで、発見された書画をヨーロッパの探検隊に売却してしまったそうです。






敷地内には歴史博物館もあります。オーレル・スタインや、ポール・ペリオなどの探検隊がやってきたいきさつなどが展示されています。


続いて428窟を見学します。


北周時代の窟でかなり古いものです。部屋の中心に中央柱があることからもインド式の古いスタイルの建築となっています。天井部分の三角屋根は中国スタイルの切妻屋根を模したものであり、インドと中国のスタイルが混じった建造物として有名です。


427窟です。


塑像は大したことはなく、壁画が貴重です。もともとは金箔が貼られていたのですが、大部分は削り取られてしまっています。ただし、天井の高い場所は手が簡単には届かないため、今でも金箔が残っています。ライトを天井に当てると光を反射して輝きます。


扉のついていない窟もあります。こちらは455窟


ものすごく小さな窟もあります。


以上で見学は終了です。いろいろ見れました。




シャトルバスでビジターセンターに戻ります。


莫高窟を後にします。

写真撮影


Olympus E-M1, OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0
f/5.6 1/100秒 ISO-200
九層楼です。

著者
iPentec のライフスタイルコンテンツとトラベルコンテンツの担当。
北欧デザインに囲まれた生活とミニマリストに憧れるも、なかなか部屋の物が減らせない。
掲載日: 2015-09-11
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